現在の札幌エスタ
札幌エスタとは、札幌駅にある複合商業施設である。
ビックカメラやロフト、札幌ら〜めん共和国やナムコなどが入居している賑やかなビルだ。
北海道新幹線の札幌延伸に伴う再開発工事のため、来る2023年8月31日をもって閉館することが決まっている。
『45年間ありがとうございました』の文字に涙。
撮影時は閉館まで残り58日だった。
パネルに詳しくこれまでの歴史を解説してくれていて、お心づかいに感謝。またまた涙。
メッセージボードが設置されていて、閉館に寄せてものすごい数のメッセージが貼られていた。
みんな、大好きだったんだよね。
例によって、私もこのビルにはめちゃくちゃ思い入れがある。
ここは、デパート大好き人間である私の本拠地(!?)
《札幌そごう》があったのだ!
S・O・G・O〜そごうへ行こう♪のCMが懐かしい。
札幌そごうのこと
1978年(昭和53年)9月1日、
「札幌駅前国鉄バスターミナル」の跡地に、「札幌ターミナルビル」(札幌駅バスターミナル)として開業。
(この札幌ターミナルの愛称がエスタ)
そして、地下1階と地上1階〜9階に核テナントとして「札幌そごう」開店。
9月1日の開店日当日は晴天で、早朝から夜まで、人波が切れること無く、入場制限を何度となく繰り返し、閉店のベルが鳴ってもまだ店に入ろうとする方が多かった。(出典:さっぽろ文庫88・札幌の商い)
オープン日には、4万人もの人が行列を作ったとか。
また、
札幌そごうの開店前の8月には、20日間で延べ3000人の従業員が、札幌市内と周辺部30万世帯の一軒一軒を訪問するドアコール大作戦を実施した。(出典:さっぽろ文庫88・札幌の商い)
というから驚きである。
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そごうの面影を探してみた
店内はほとんど変わっているのだが、ところどころにそごうの名残を感じることができる。
地下街(アピア)と地上を結ぶエスカレーター。
この作りと、壁の色は昔のまま。
建物に何か所か、雪の結晶があしらわれている場所がある。
白い四角い照明をよーくご覧ください。
天井の照明にも、さりげなく装飾されていたのを今回初めて知った。
店内の階段。
このドアの取手!!クリアなオレンジ色が最高にノスタルジック。
ここだけ昭和レトロ満載のエレベーター。
タイムスリップしたみたい。
シャンデリアっぽい照明も、華やかだった時代を感じる。
雪の結晶デザインがここにも。
当時と同じかわからないが、そごうっぽい色合い。
東側をのぞむ。このあたりも、数年後には超高層ビルになる予定だって。
丸いガラスの照明がステキでした。
2階はこんな風に、外通路が建物を囲んでいたとは知らなかった。
今となっては、何階だったのかわからないが、
噴水と吹き抜けとシャンデリアが輝いており、溢れんばかりの高級感。
本州の上流なデパートだ!
と子供ながらに特別な気分になった。
本屋さんもあったし、レストランもあったし、おもちゃ屋さんもある最高の場所。
この雰囲気がとても気に入って、小さな頃から母や今は亡き祖母によく連れてきてもらった。
高校生や大学生の頃は、サボって1人でよくブラブラ来たっけ(笑)
もう取り戻せない素晴らしい思い出ばかり。
あまりにこの場所を愛しすぎていて、
2000年12月31日のそごう閉館の日には、家族で閉館セレモニーに参加したほどである。
これまた、ものすごい人数が集まっていた。
みんな、やっぱり大好きだったんだよね。
そごう従業員の方々が深々と頭を下げお辞儀をする中、ゆっくり閉じてゆくシャッター。
観衆の拍手と『ありがとー!』の声。
時代の終わりを感じて、寂しくて悲しかった。
そごう去りし後、ポッカリ空いた心のスキマに、
2001年からビックカメラなどが入居して、現在まで楽しませてくれた。
そんなエスタとも、いよいよお別れかぁぁ…。
現在、エスタの上階に、北日本最大のガチャガチャ専門店がある。
約1000種類のガチャガチャが、ズラーーーっと並んでいるのをテレビで見た息子が、
『絶対に行きたい!』
と、気も狂わんばかりに盛り上がっていたので、
閉館する前に、ぜひ出かけてみたい。
祖母・母・私・息子、4世代に渡るエスタの思い出をつなげたら嬉しい。
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